2008年 11月 24日
千年の都、京都の心を学ぶ |
皆さん、連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?
今日は午後から寒い雨になりましたね。
さて、京都旅行の続きのお話です。
二日目ですが、なんと、おばんざいの先生が京都を案内して下さいました。
二ヶ月前のお教室で、先生に「今度京都に行くんです」と話しましたら、
先生が「いついらっしゃるの?案内するからお電話頂戴ね」とおっしゃって
下さったのですが、社交辞令で言って下さっているのだろうと思っていました。
そうしたら、11月のお教室の際にまた声をかけて下さり、
「貴女の携帯番号を教えて」と。そして、「どのように京都を回るつもり
ですか?」と聞かれ、説明したところ、「錦市場をご一緒しましょう。
私の家にもいらして下さい。嵯峨野も案内します。」
とおっしゃって下さいました。
二日目の朝、先生のご自宅の最寄駅で待ち合わせ。
まず先生のご自宅に案内されました。
先生のご自宅では、東本願寺?の絵師に描かせた四季折々の天井絵、
壁一面の棚いっぱいに入った漆のコレクション、旧嵯峨で庄屋を務めた
ご生家の古文書や、博物館に所蔵されていてもおかしくない品々を拝見し、
京都の旧家の歴史の深さを感じました。
また、台所や箪笥等の綺麗に整理整頓された引き出しの中も見せて
下さいました。「常にこのように整理整頓しないといけませんよ」と。
先生の京都のご自宅のおばんざい教室は常に定員いっぱいで、
キャンセル待ちのキャンセル待ちとか。
素晴らしい本物の陶器や漆を使った、京文化の深さを感じる空間での
京都のおばんざい教室に通えたら、どれだけよいだろう、と思いました。
先生の家を出発し、嵐山、高雄を貸切タクシーで連れて行って
下さいました。高雄のドライブウェイは紅葉が見事でした。
そして、嵯峨の平野屋でお昼をご馳走になりました。
平野屋は400年の歴史ある鮎料理で有名な料理屋さんです。
先生いわく、鮎はここが一番美味しいらしく、吉兆も負けるとか。
有名な釈迦堂の森嘉さんのお豆腐を使った湯豆腐を頂きました。
つるつるでなめらかな森嘉さんのお豆腐、水が良いからだそうです。
平野屋さんのかまどを見せていただきました。
歴史を感じるかまどです。一日も火を絶やさないのだとか。
平野屋さんでは、先生の嫁ぎ先でのご苦労の話、先生のご両親に
対する想いなど、お話を伺いました。
嫁ぎ先も、ご生家も、旧家ならではのご苦労、沢山辛い思いを
されているのに、温かい綺麗な心を保ってこられた先生を尊敬します。
平野屋さんを後に、錦市場に向かい、錦市場を案内して頂きました。
畑野軒と言う和菓子屋さんで、炉開きの季節限定の紅白のお饅頭
をお土産に買って下さいました。甘さが上品で美味しいお饅頭でした。
昆布は千波さん、ちりめんじゃこは津乃弥さん、乾燥湯葉は島本さん
を紹介して下さいました。
ここでもう四時半の新幹線にぎりぎりの時間となり、先生と別れ、
タクシーで京都駅に戻り、JR伊勢丹でお夕飯用の和久傳のお弁当を
買い、新幹線に乗り込みました。
和久傳のお弁当、お留守番をしてくれた主人と美味しく頂きました。
ちょっとでも京都を味わってもらいたくて。
最後に、先生の著書で一番心に残ったお言葉を。
嫁ぐ前にお父様に言われた言葉だそうですが、
「たとえ身を溶かしても、周囲に灯をともすろうそくのように・・・」
この言葉を胸に、先生は毎日死にたいと思いながら、嫁ぎ先での
姑、小姑に仕えるつらい日々を耐えたそうです。
先生は昭和10年のお生まれですが、昔の人の苦労は壮絶なものが
あります。自分の幸せを犠牲にして、家のために尽くす人生。
昔の人からは学ぶことが多いです。
そして、京都を案内して下さったタクシーの中で、
「今の人は自分の力だけで生きているように考えるようですが、
私達の今の幸せは先祖の苦労の上にあることを忘れてはいけません。」
深いお言葉でした。
お教室に通い始めて半年も経たない私達に心づくしのおもてなしを
して下さった先生、なんと心の温かいお人なのだろうと感動すると共に、
お料理だけでなく、人としての生き方まで教えて下さる先生に
出会えたことを心より感謝します。
今までにない思い出に残る京都旅行となりました。
今日は午後から寒い雨になりましたね。
さて、京都旅行の続きのお話です。
二日目ですが、なんと、おばんざいの先生が京都を案内して下さいました。
二ヶ月前のお教室で、先生に「今度京都に行くんです」と話しましたら、
先生が「いついらっしゃるの?案内するからお電話頂戴ね」とおっしゃって
下さったのですが、社交辞令で言って下さっているのだろうと思っていました。
そうしたら、11月のお教室の際にまた声をかけて下さり、
「貴女の携帯番号を教えて」と。そして、「どのように京都を回るつもり
ですか?」と聞かれ、説明したところ、「錦市場をご一緒しましょう。
私の家にもいらして下さい。嵯峨野も案内します。」
とおっしゃって下さいました。
二日目の朝、先生のご自宅の最寄駅で待ち合わせ。
まず先生のご自宅に案内されました。
先生のご自宅では、東本願寺?の絵師に描かせた四季折々の天井絵、
壁一面の棚いっぱいに入った漆のコレクション、旧嵯峨で庄屋を務めた
ご生家の古文書や、博物館に所蔵されていてもおかしくない品々を拝見し、
京都の旧家の歴史の深さを感じました。
また、台所や箪笥等の綺麗に整理整頓された引き出しの中も見せて
下さいました。「常にこのように整理整頓しないといけませんよ」と。
先生の京都のご自宅のおばんざい教室は常に定員いっぱいで、
キャンセル待ちのキャンセル待ちとか。
素晴らしい本物の陶器や漆を使った、京文化の深さを感じる空間での
京都のおばんざい教室に通えたら、どれだけよいだろう、と思いました。
先生の家を出発し、嵐山、高雄を貸切タクシーで連れて行って
下さいました。高雄のドライブウェイは紅葉が見事でした。
そして、嵯峨の平野屋でお昼をご馳走になりました。
平野屋は400年の歴史ある鮎料理で有名な料理屋さんです。
先生いわく、鮎はここが一番美味しいらしく、吉兆も負けるとか。
有名な釈迦堂の森嘉さんのお豆腐を使った湯豆腐を頂きました。
つるつるでなめらかな森嘉さんのお豆腐、水が良いからだそうです。
平野屋さんのかまどを見せていただきました。
歴史を感じるかまどです。一日も火を絶やさないのだとか。
平野屋さんでは、先生の嫁ぎ先でのご苦労の話、先生のご両親に
対する想いなど、お話を伺いました。
嫁ぎ先も、ご生家も、旧家ならではのご苦労、沢山辛い思いを
されているのに、温かい綺麗な心を保ってこられた先生を尊敬します。
平野屋さんを後に、錦市場に向かい、錦市場を案内して頂きました。
畑野軒と言う和菓子屋さんで、炉開きの季節限定の紅白のお饅頭
をお土産に買って下さいました。甘さが上品で美味しいお饅頭でした。
昆布は千波さん、ちりめんじゃこは津乃弥さん、乾燥湯葉は島本さん
を紹介して下さいました。
ここでもう四時半の新幹線にぎりぎりの時間となり、先生と別れ、
タクシーで京都駅に戻り、JR伊勢丹でお夕飯用の和久傳のお弁当を
買い、新幹線に乗り込みました。
和久傳のお弁当、お留守番をしてくれた主人と美味しく頂きました。
ちょっとでも京都を味わってもらいたくて。
最後に、先生の著書で一番心に残ったお言葉を。
嫁ぐ前にお父様に言われた言葉だそうですが、
「たとえ身を溶かしても、周囲に灯をともすろうそくのように・・・」
この言葉を胸に、先生は毎日死にたいと思いながら、嫁ぎ先での
姑、小姑に仕えるつらい日々を耐えたそうです。
先生は昭和10年のお生まれですが、昔の人の苦労は壮絶なものが
あります。自分の幸せを犠牲にして、家のために尽くす人生。
昔の人からは学ぶことが多いです。
そして、京都を案内して下さったタクシーの中で、
「今の人は自分の力だけで生きているように考えるようですが、
私達の今の幸せは先祖の苦労の上にあることを忘れてはいけません。」
深いお言葉でした。
お教室に通い始めて半年も経たない私達に心づくしのおもてなしを
して下さった先生、なんと心の温かいお人なのだろうと感動すると共に、
お料理だけでなく、人としての生き方まで教えて下さる先生に
出会えたことを心より感謝します。
今までにない思い出に残る京都旅行となりました。
by nanohana-k
| 2008-11-24 22:22
| 京都・奈良